【社長ブログ】エクセスビューティー誕生秘話② お母さんのドレッサー

本日もお読みいただきましてありがとうございます。

 

こんにちは
美容家の福井美余です。

 

いつもエクセスビューティーの製品をご愛用いただきありがとうございます。

毎月１度のペースで、エクセスビューティーという化粧品会社が
誕生するまでの物語を綴っています。


先月は、美人ママのもとに生まれたブサイク娘だった私が、
メイク好きになったきっかけを綴りました。

 

 

エクセスビューティー誕生秘話①を読む

 

今日は、生まれてはじめて使った化粧品の思い出。

美しい母に憧れて、早くも保育園の頃からメイクに興味を持った私にとって、
お母さんのドレッサーはまるで宝箱のようでした。

青や緑に光るアイシャドウや、薔薇の花のような赤い口紅、
しっとり艶のある肌に仕上がる化粧水など。

化粧をする母の後ろから覗くとそこには、キラキラと輝く化粧品が並べてありました。
母がメイクをして出かけた後、ドレッサーの前に座るのが好きでした。



正座をして三面鏡を見ると自分の横顔がたくさん写っていて、
初めて座った時は驚いたものです。

右側の引き出しを開けるとクレヨンのような
ペン型のアイシャドウがいっぱい入っており、
左側の引き出しには椿油や櫛が入っていました。


勝手に触ったことがバレないようにドキドキしながら、そっと化粧品を手に取っては


「大人になったら使えるのかな？」


なんて夢を見ていました。

その中でも、私の好奇心を一番くすぐったのは鮮やかなローズの口紅です。


時は１９８０年代。
いわゆる日本の景気がバブルだったのもあって鮮やかなローズの口紅が大流行していた時代です。




眩しいくらいのローズ色は、大人だけが許された
綺麗になれる魔法のように見えました。


塗ってみたい。

私もお母さんみたいに綺麗になりたい。

どうしても塗りたい。


母が化粧をして出かける姿を見る度にそんな気持ちがムクムクと湧いてきました。

 

 

ただ、母はローズ色の口紅でメイクをすると
そのままポーチに入れて出かけてしまうので、塗るチャンスがなかなかありませんでした。


そんなある日


母が出かけた後にドレッサーを開けてみたら
ローズ色の口紅が置いてあったのです。


おおっ


夢にまで見た口紅が目の前にある。
どうしよう？
こっそり塗れば、お母さんにもバレないかも？？


大人になってからじゃなくて私は「今」綺麗になりたい。


まずはお母さんがいつもしているように蓋を開けて、下をくるくる回してみよう。そうす
ると美しいローズ色の口紅が少しずつ出てきました。

紅筆の跡で、口紅の先が少し凹んでいます。


艶々と光るローズ色の口紅をそっと自分の唇に当ててみると
少し冷やりとしていて、香水のような香りがします。

自分の唇に沿わせたくて左右に動かしてみました。

 

 

結果、思いっきりはみ出してローズ色のツヤツヤなタラコ唇になりましたが、
生まれて初めて塗った口紅に心が躍りました。


うわぁ、キレイな色だな～って。


生まれて初めて、鏡で自分の顔を見て「キレイ」という言葉が思い浮かんだのです。


三面鏡にうつる沢山の自分の唇を見て、とても幸せな気持ちになりました。

あまりに幸せだったので、ずっと塗りっぱなしにしておきたかったのだけれど、
見つかったら叱られるに違いないから、ティッシュですぐに拭き取りました。


そして塗ってみたのは良いものの、
口紅のしまい方まで知らなかったので
そのままギュッと蓋をして元の場所に戻しておきました。

こっそりと、自分だけの初めての化粧の思い出ができた。

その日の私は、大満足で眠りにつきました。

 

そして翌朝いつも通りに化粧をしようとした母は、
お気に入りのローズ色の口紅が蓋の中で
グチャッっと潰れているのに気づいて、激怒（笑）


自分だけの思い出のはずがしっかり母にバレてしまい、
朝からみっちり怒られて凹んだものの、



今度はまた違う口紅をこっそり塗りたい！


そんなことを思っていました。


ダメだと叱られてもまた塗りたくなるくらいローズ色の口紅は、
私に夢のような幸せな時間を与えてくれました。

私たちにとって、
化粧品はウキウキした気持ちや幸せな気持ちを与えてくれます。

 

 

ただ外見がキレイになるだけではなく、気持ちまで変えてくれる。

たった１本の口紅だけでも、自分に自信を持つことができる。
化粧品って本当に大きな力を持っていますよね。



製品の開発をするとき、私はいつも
私を幸せにしてくれた１本の口紅を思い出します。


あの瞬間の幸せな気持ちを、お客様にお届けしたい。


鏡に映る自分の姿を見て、
思わず「キレイ」と笑顔が溢れるような化粧品を作りたい。


これからも、そんな思いを胸に化粧品作りをしていきたいです。
 

 

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今日の記事が皆様のお役に立てますこと
願っております。


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